258 仲間
アルホは北部を後にする
「ハサクさん!
ラマさん!」
2人が北部拠点の出口まで見送りに来ていた
「まさか、ベルグ様と知り合いだとはな
驚いたぞ
お前何者なんだ?」
ハサクが笑う
「ホントに!!
アルホさんの剣筋
見たことあると思ってたんですよ!」
同意するラマ
「いやー、、、
その事はちょっと言えない
事情があってですね」
「ははは
冗談だ!
今更聞かねーよ!
お前が普通じゃないのは
いやというほどわかってる」
「うんうん
同感です!」
頷くラマ
、
、
「あの、、、」
アルホが下を向く
「なんだ?」
「?」
アルホは2人を真剣な表情で見つめる
「2人が戻って来てくれた時、、
凄く
、、
ホントに、、、
嬉しかったです
ありがとうございました!!
」
アルホは2人に深く頭を下げる
アルホには理解できなかった
騎士ではない
冒険者の自分のために
何故2人が危険を犯してまで
助けに来てくれたのか
、、
、
「バカ!
当たり前だろ
お前は『白1』の仲間だ」
ハサク
「はい!
アルホさんは『白1』の
班長補佐ですから
当然です」
「あ
、
あり、がとう、
ございます」
目元を擦るアルホ
アルホの頭を撫でるハサク
横で微笑むラマ
ハサクとラマ
アルホが見えなくなるまで手を振った
「、、、」
「、、、」
2人はアルホとの日々を思い出す
「なぁ
ラマ」
「なんですか?」
「冒険者って
かっこいいな」
「はい!
アルホさんの仲間が
羨ましいと思ってしまいました!」
「ははは
そうだな」