257 謎の魔物
「トラン
こんなことになってすまない」
パルはトランに頭をさげる
「お前のせいじゃない
気にするな」
「それにしても
なんだったんだろうね
その魔物?
アルホが全く相手にならないって
相当だよ?」
ベルグ
「それが気になるな
もう近くにはいないみたいだがな」
「黒い狼型の魔物で
ダークウルフに似ているが
その危険度はまったくの別物らしい」
パルが情報を口にする
「アルホはA級にも遅れは取らないだろうから
A級上位もしくは、、、」
「古代種?」
ベルグ
「、、可能性はあるな
、、、
それか
魔王『十傑』上位とかかも」
トラン
「部下の報告では
アルホくんが途中から様子が変わり
魔物に激しく攻撃し始めたらしい
地形を変え
木々を薙ぎ倒すような攻撃だったらしいん
だけど、、
魔物にはまったく効かなかった
みたいなんだ、
信じられないけど
そして
アルホくんは途中で力尽き
魔物は何もせずその場から姿を消した、、」
パルが部下の報告を話す
「トランの予想は?」
ベルグが聞く
魔物の事はトランに聞くのが一番だ!
「古代種ぽいな」
「理由は?」
「A級上位だったとしても
アルホの攻撃をくらって
無傷はありえないし、
1番は殺戮衝動がないって事だな」
「殺戮衝動?」
パル
「温厚な魔物で例外もいるが、
普通の魔物は人を襲う
勝てる相手を見逃すなんて事はない」
「確かに」
人を見逃す魔物
トランには身に覚えがあった
そしてベルグにも、、