256 目覚め
アルホは夢を見る
青鬼の夢
青鬼は暴れて
何もかもを破壊していく
、
、
闇の中
闇に呑まれまいと
(なぜだろう)
(なぜか懐かしい)
(この場所、、)
「、、
うっ」
目覚めるアルホ
左手にぬくもりを感じる
アルホの左手を握りしめて眠りつくバルカ
「おはよう」
優しい声
「あっ!
師匠」
右側にベルグが座っていた
「大変だったみたいだね」
「あっ、、、」
アルホはベッドに寝かされていた。
記憶を思い出すアルホ
「師匠!
ハサクさん!ラマさんは!」
あわてるアルホ
2人を心配する
「大丈夫
2人とも無事だよ
1番の重傷はアルホだね」
「、、、
うっ」
遅れて身体中に痛みがはしるアルホ
「、あ、
アルホ?」
バルカが目を覚ます
「ば、バルカ」
久しぶりのバルカの声に
泣きそうになるアルホ
「ああ
ありおしなんかぁしああ
ああ」
アルホの顔をみて泣きだすバルカ
何を言っているかはわからない
アルホに抱きつくバルカ
「バルカ、、、」
アルホはバルカの頭を撫でる
視界がぼやける
「ちょっと!
いつまで寝てるの!」
ベルグが何かを叩く
バシッ
何故か
隣のベッドで寝ているトラン
「うーー
ああーーーああ」
トランは伸びをして起き上がる。
「アニキ」
「よく頑張った」
トランはアルホの頭に手を乗せる
「あ、、
う、、
はい」
堪えていたものが溢れ出す
帰ってきた事を実感するアルホ
この後
アルホの目覚めを聞いて駆けつける
白組1班の騎士たち
だが
『王の剣』アルデラスがいるとは知らず
、、、
仰天することになる
「アルホ!」
「アルホさん!」
「アルホ殿」
「えっ!」
「ベルグさま、、?」
「王の、、、」
「ア、、、」
、、
「ぜっ!!」
「全員整列!!」
「敬礼!!」