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252 『白1』の騎士
「おい!どうした!
負傷者か!」
ハサク達は森林を抜けたところで
別の班と合流した
「白1のハサクだ
強力な魔物との遭遇で班員が負傷した
協力を頼みたい」
「!!
うっ!
了解した!
すぐ近くに医療班もいる
すぐ呼ぶ
私は黄2のヤタニだ」
白1が負傷と聞いて驚くヤタニ
「助かる」
ハサクは頭を下げる
ほっとする白1騎士たち
ハサク達はその場に腰を下ろす
「負傷者の冗談は?」
「重傷で意識がないが
すぐ手当すれば命に別状はないみたいだ」
その時
医療班の姿が見える
「ガロン、ラマ
後は頼む
本部に戻ったら
班長の代わりに状況説明をしてくれ
」
ハサクは立ち上がる
「、、、」
森林に向き直るハサク
「ハサク殿
どこに向かわれる?」
黄2のヤタニが疑問を投げかける
「仲間がまだいるんだ
、、
1人
、
、
、
オレは戻る」
「ハサクお前!」
ガロンが叫ぶ
「ハサクさん!」
ラマも
「、、、
言いにくい事だが、
今、ハサク殿が戻っても、、、」
ヤタニ
「バカなのはわかってる、、
でも
あいつ1人で戦ってんだよ」
「、、、」
「いい奴なんだ
正直で
真面目で」
「、、、」
ハサクの言葉に
ラマは
アルホの姿が頭に浮かぶ
一生懸命に剣を振るアルホの姿が