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眠る少年トラン  作者: たみ
252/345

252 『白1』の騎士




「おい!どうした!

負傷者か!」





ハサク達は森林を抜けたところで

別の班と合流した




「白1のハサクだ

強力な魔物との遭遇で班員が負傷した

協力を頼みたい」




「!!

うっ!

了解した!

すぐ近くに医療班もいる

すぐ呼ぶ

私は黄2のヤタニだ」

白1が負傷と聞いて驚くヤタニ





「助かる」

ハサクは頭を下げる

ほっとする白1騎士たち

ハサク達はその場に腰を下ろす




「負傷者の冗談は?」




「重傷で意識がないが

すぐ手当すれば命に別状はないみたいだ」




その時


医療班の姿が見える








「ガロン、ラマ

後は頼む


本部に戻ったら

班長の代わりに状況説明をしてくれ



ハサクは立ち上がる




「、、、」




森林に向き直るハサク






「ハサク殿

どこに向かわれる?」

黄2のヤタニが疑問を投げかける




 






「仲間がまだいるんだ

、、

1人

、 

オレは戻る」




「ハサクお前!」

ガロンが叫ぶ




「ハサクさん!」

ラマも



「、、、

言いにくい事だが、

今、ハサク殿が戻っても、、、」

ヤタニ





「バカなのはわかってる、、

でも


あいつ1人で戦ってんだよ」



「、、、」



「いい奴なんだ

正直で

真面目で」




「、、、」

ハサクの言葉に

ラマは


アルホの姿が頭に浮かぶ


一生懸命に剣を振るアルホの姿が


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