250/345
250 守るもの
「!?」
魔物が消える
がっ、ーん
アルホの死角から攻撃が飛ぶ
かろうじて防ぐアルホ
骨が軋む
「はは
最悪だ」
呆れて笑ってしまうアルホ
最悪の予想が当たる。
スピード
と
攻撃力は
今までの魔物の中で最速最強だ
耐久力は不明だが、、
触る事すらできない。
魔物の攻撃をなんとか防ぐアルホだが
防御の上から稲妻のような攻撃が降り注ぐ
アルホの体にダメージが蓄積されていく
、
、
(考えろ
まだ何かあるはず)
、、
、
アルホは
朦朧とするなか
考える
なぜか
仲間の顔が浮かんでくる
少しバカな勇者の真剣な顔
優しく導いてくれる師の金色の瞳
危険な事ばかりする憧れの人の
怪しい笑顔
寂しがり屋でよく迷子になる相棒の、、
、
(あぁ
みんなに会いたいな
バルカ何してるかな
会いたいな
バルカ)