242 早朝
『A』組1班の女騎士ラマ
北部の先鋭部隊はほとんどが
名門アルトール騎士学校出身者だ。
そんな中にあてラマは
学費の問題でアルトールに進学出来なかった騎士だ。
アルトール騎士学校には合格していた。
優秀者は学費免除がある。
騎士学校 序列3位
サヒナール騎士学校を首席で卒業し北部にきた。
「、、、」
いつもより早く目が覚める
女騎士ラマ
ふと
気になる
気配を
感じる
静かだが
暖かい
ラマは
川辺に出て
上流に向かって進む
、、
霧がひんやりと体を包む
木々の隙間から朝日がさす
霧の冷たさと日差しの温もり
心地よく
心を落ち着かせる。
、
、
朝日のなか
1人黙々と剣を振る
青髪の少年
小鳥達の囀りが聞こえ
川の流れる音と
美しく調和している
朝日は少年の髪を照らし
その青髪は金色に輝く
「、、、」
ラマは時間を忘れ少年に目を奪われる、、、
美しい剣筋
地面に根を張るかのような安定した姿勢
澱みない音
「きれい」
思わず言葉が出るラマ
、、
青髪の少年はラマの存在に気づく
「あっ!ラマさん!
おはようございます!」
「おはようございます
アルホさん」
「はやいですね」
少年の顔には先程の真剣な表情はなく
優しく笑う
「今日はたまたまはやく起きてしまって、
アルホさんはいつもこの時間に起きてるんですか?」
「そうですね
だいたいこの時間に起きますよ」
ニコと笑う少年
「毎朝、剣を振ってるんですか?」
「はい
自分はこの時間帯の体が
1番硬いんですよ!だから
入念に体を動かすようにしてます。」
アルトは剣の素振りをしながら話す
「、、、
そうなんですね」
ラマは思う
魔物討伐の時も思ったが、
この少年はすごく真面目な人なんだ