240 教えてアルホ先生 気配
「最近、B級やB級上位の魔物しか出てこないですね。
北部の魔物が増えている影響でしょうか?」
女騎士ラマが討伐した魔物の記録を見ながら話す。
「、、、」
「アルホ殿、何か分かるか?」
班長ナルがアルホに尋ねる
「、、、
えっと、、、
自分が
上位の魔物が集まるように気配を調整してます、、、」
アルホが気まずそうに答える
「えっ!そんな事できるんですか?」
「はい
気配操作の応用なんですが、、、
ナルさんは気づいてましたよね?」
「班長気づいてたんですか?」
「ああ
アルホ殿の気配の雰囲気が変わったからな
魔物に影響するものだとは考えていた。」
「なんでそんな
めんどくさい事すんだ?」
ハサクがアルホに問う
「C級をこの班で討伐することにあまり意味を感じません。B級以上で経験を積むのがいいかなと、、、
すみません勝手に」
「いや、、
気遣い感謝する」
ナルが感謝する
「アルホ殿は気配操作が卓越しているが、
その技術はわれわれでも習得できるか?」
「はい!もちろんです!
おいおい伝えようと思っていたんですが、、、
この際なんで、簡単に伝えておきます」
「よろしく頼む」
「気配操作は誰でもできるんですが、
大きく二つのタイプに分かれます。」
「二つのタイプ?」
ナル
「はい
『自分の気配を操作するのが上手い人』と
『相手の気配を感じるのが上手い人』です。」
「、、、」
「興味深い、、」
ナルが言葉を漏らす
「自分は前者ですね。
自分の気配を操作する方が得意です。
気配を強めたり
消したり
遠くに飛ばして敵を誘ったりとか
相手の気配を感じる事はできますが、
そこまで得意ではないです、、
」
「、、、」
「相手の気配を感じるのが上手い人は
熟練になると
離れた相手の動きや
攻撃の気配
なんかもわかるみたいです、、」
「、、、」
「いろんな冒険者を見てきましたが、
基本的にこの二つのタイプに分かれます。
得意が分かれるだけで、どちらかができないと言うわけではないです。
個人的な感想ですが
得意を理解して伸ばす方が早く実績投入できますね。」
「なるほど」
「ちなみに
反則的な例外も存在します。」
「例外?」
ハサク
「
二つのタイプどちらも脅威的に得意な人です。
この森全体の気配を感じとれたり
遠くの敵の人数や魔物の種類を把握したり、
隣にいても気づかないぐらい気配が消せたり
魔物が逃げ出すぐらいの強烈な気配を出したり
そんな脅威的な冒険者もいますが、、、
その冒険者はチョー〜ーぉ〜特殊なので、
考えないでいいです、、、
」
「マジかよ、、、
その冒険者
化け物じゃねぇか、、、」
驚愕するハサク
と騎士達