239 パルの昔話し
パルの部屋で
『A1』での活動を報告していたアルホ
、、
「報告ありがとう」
「いえ!」
「なんか
いまだにトランがクラン長なのが想像できないよ。ははは」
「自分はアニキが騎士学生だったのが、
想像できません、、、」
「ははは
確かに!」
同感するパル
、、
「アニキが言っていました。
パルさんの事
めちゃ強かった
頭がキレたって」
「ははは
そんな事言ってたんだ、、、
トランは騎士学校でも
謎多き存在だったからなー」
パルは嬉しそうに笑う
「アニキは
昔の友達の話しをするとき
すごく嬉しいそうに話すんです。」
「そうなんだ、、、」
少し照れるパル
「昔のアニキと師匠ってどんな学生だったんですか?」
「無茶苦茶だったよあの2人!
トランとベルグはね、、、」
パルは思い出す。
大切な思い出を、、
「学生のとき魔物を討伐する訓練があったんだ」
パルが話しだす。
「はい」
、
、、
、
「その訓練の時、そのエリアではありえないくらい上位の魔物が出たんだよ」
、
「えっ!!」
驚くアルホ
パルは目を閉じ昔を思い出す。
◆、、
パルはその時何もできなかった。
見たこともない巨大な黒い魔物
恐怖で体が動かない
襲われそうな同級生を助けようとしたが、
自分の力ではどうすることもできない。
助けを呼ぶしか、、
、
自分には
何もない、
、
情け無い
、
◆
「その時ね
ベルグとトランが現れたんだ」
「ベルグが最強なのは有名だったけど、
トランは平民出身ってのもあってね
、、
生徒の中では
そんなに優秀な方ではなかったんだ。」
優秀な方どころか
トランは騎士学生最下位である。
「当時は僕の方が明らかに強かったと思う」
「、、、」
黙って聞くアルホ
「でも、、
2人は迷う事なく魔物に立ち向かっていったんだ、
圧倒的な魔物に、、、
」
「、、、」
「
、
すごくかっこよかったんだ
その時の2人がさ、、
、、
、
、
だから
あの時、思ったんだ
2人の横に、、
立てる騎士になろうって
、
」
「、、」
「当時は
努力とか訓練とか大嫌いだったんだよね
はは
、、
でも、あの時から
訓練室に篭ったり
魔物の研究したり
ベルグに挑んだり
いろいろしたなぁ、
、
、
はははっ
この話し2人にはナイショね!!」
パルは笑う