236 教えてアルホ先生 魔物
「ここからが重要なんですが、、、
冒険者の負傷率、死亡率はB級上位以上の依頼から一気に跳ね上がります。
B級の依頼に比べたらおよそ10倍」
「えっ!そんなに」
思わず女騎士ラマが口を開く
「戦闘に身置く人ならこの数字の異常さに気づくと思います。
魔物が強力になるので、この数字に違和感を感じない人もいるんですが、、、」
「どうしてそこまでの差が出るんですか?」
ラマが疑問を投げかける。
「B級上位に挑む多くの冒険者達が、
魔物は上位になれば戦闘能力が上昇すると考えているからです。」
「、、、
違うんですか?」
考えるラマ
「、、、」
班長ナル
「間違っているわけではないのですが、
上位の魔物で1番警戒しなければならないのは
知力の上昇です。」
「知力?
フっ
お利口にでもなるのかよ?」
ハサクは鼻で笑う
「おい!ハサク!」
その態度を許さないナル
「はい
ハサクさんの言うとうりです。」
「あ?」
困惑するハサク
「え?」
ラマ
「魔物は上位になればなるほど、人間のように考えて戦闘してきます。
これまで戦って来た下位の魔物の知識は
まったく役に立ちません。
B級を問題なく討伐できる冒険者が
B級上位に何もできないという事はよくある話しです。
まぁ、、
この事実はあまり知られていませんが、、、」
アルホが苦笑する。
「なぜ!そんな重要な事が知られてないんですか!?」
ラマが疑問に思う
「、、、
、
、
それはB級上位やA級を討伐したことのある
冒険者が極端に少ないからです。」
「、、、」
全員が押し黙り
アルホの話しに耳を傾ける。
「B級上位やA級の特性を把握するにはそれらの魔物と数多く戦う必要があります。
間違いなくBランク冒険者では不可能です。
Aランク冒険者の実力がなければできません。」
「、、、」
「」