234 『白1』
「班長!
納得いかねーっす
なんであんな冒険者のガキ
班に入れなきゃならないんすか」
「黙れハサク
総隊長の決定は絶対だ」
淡々と話す班長ナル
北部最強騎士の1人だ
「でもっすよ
オレらで問題なく対応してるじゃないっすか
なんで班長補佐なんか!」
組は全部で7組ある。
『赤』『青』『黄』『緑』『紫』『橙』
そして『白』がある。
北部で最も危険なエリアを担当するのが
『白』の役割だ
そして
北部最強の班
『白』組1班
通称『白1』
「この班には
北部の先鋭が揃っている
魔物に対応できない訳ないだろう」
「じゃなぜ、、、」
「、、、
視野が狭い」
「なっ!」
「我々は北部全ての組
そして班の模範にならねばならん
力だよりで魔物を討伐してなんになる。
他の組にそれが真似できないから
負傷者が多く出ているんだ。
ハサクお前はその仲間を弱者だと切り捨てるのか?」
「うっ
オレはそんなつもりじゃ」
「我々には先陣を切って魔物の知識、戦い方を学び身につけ、北部そして騎士団に伝えていく責務がある。」
「ですが班長!」
食い下がるハサク
「オレらは『白1』っすよ
あの冒険者、オレらについて来れるんすか?
それに魔物の戦闘を教えれるような
技量にはとても、、、」
「だからお前は視野が狭いと言っている」
呆れる班長ナル
「うっ!」
ナルの態度はハサクをイラつかせる
「アルホという冒険者をその目で見ただろう
何も感じなかったのか?
、、
、
使い込まれ体に馴染む装備に
常に戦闘ができる体勢の確保、重心
身にまとう気配を一定保つ技量
見た目で判断するな
とてつもないぞあの冒険者わ
」
「っ、、、」
押し黙るハサク
「総隊長の決定は絶対だが、、、
あの化け物揃いの各部隊長から
なんの文句も出なかったらしい。」
「そんなに、、、なんすか
、、
何者なんですかあの冒険者」
「噂では Aランク冒険者らしいが
真実かはわからん」
「じょ!冗談でしょ!
精々よくてBランクじゃ、、、」
「あくまで噂だ
、、、
、
、
噂だが
あながち、、、」
アルホを思い出すナル
いつもありがとうございます!
細々とやってます、、、