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眠る少年トラン  作者: たみ
223/345

223 帰る




「トラン

ほんとに帰っちゃうの?」

悲しそうなサーネ



「ああ

この機会を逃したらいつになるか

わからないからな」



「、、、」

下を向き今にも泣きそうなサーネ




「また遊びにくるから

サーネそれまでに冒険できるようになっとけよ!」

トランは笑う



「ホント!?

ホントにまた来てくれるの??」

サーネは目を輝かせてトランの手を握る





「ああ

オレがウソ言った事あるか?」

自信に満ちたトランの表情



「、、、

けっこうあるよ」

真顔のサーネ




「ぶっ」


「ははは「はははは」」

吹き出し笑うトラン

つられて笑うサーネ







「私待ってるね」



「ああ」









二人の会話を見守るジンとハラ


公爵家の家臣達

ハラの部下達は後ろで控えている。






「んじゃいくわ」



「トランまたね

ありがとう」

サーネはトランにぎゅっと抱きつく





そして







ハラがトランの前に立つ

「トラン、、、」

口籠るハラ



「ははは

楽しかったなハラ

じゃあな」


トランはハラの頭をポンポンとする。



左手


ハラは思う。


剣術大会の時は右手だったと、、

ハラの知ってるトランの右手はもうない





「ああ」

ハラは

下を向き小さく頷く


何か言いたそうだが、




気にせず

トランは歩きだす



ベルグ達がまつ


ワイバーンの背にに向かって






トランは進む




真っ直ぐ



前を見て








「いいの?」


ベルグがトランに尋ねる。



「ああ」



ワイバーンに乗るトラン





ワイバーンを優しく撫でる




そして





「帰るぞ」




「「はい」」


「了解」






バッ





バッ







ワイバーンが翼を広げ羽ばたく




強い風が



髪を乱す




草をなびかせる。









飛び立つトラン達







離れていくワイバーン




トランから見える


サーネ、ハラ達は小さくなっていく


サーネと初めて会った時を思い出す。



ハラと初めて戦った時を思い出す。




愉快に

笑うトラン




「トラン後ろ」


ベルグがトランに声をかける




トランは後ろを振り返る。



そこには
















くろ








公爵家の家臣達


ハラの部下達が


上着、装備を脱ぎ始める。





そこに




黒い服が現れる。

全員が黒い服を着ている。





そしてハラ、サーネ、ジンも










ジンが叫ぶ



「全員!

公爵家、、いや

ヤハラマーン王国の英雄!!

トラン・ミキーラマスク殿に敬礼!」






その合図とともに


全員が敬礼をする。














「はは

最高だな」












ハラが叫ぶ



いっぱいに




「トラーーン!!」

 

「ありがとう!!」



「トランと一緒に戦えた事

私は誇りに思う!!」



「剣術大会に出てくれてありがとう」





「守ってくれて


戦ってくれて



、ありがとう」




響く声






落ちる涙








トランは

ミキーラマスクをかぶり

謎のポーズを決める



それを見て

呆れるベルグ



ハラの部下達、家臣達からは謎の拍手が沸き起こるが、なんの拍手かはわからない、、、














ハラは思い出す。





ヤハラマーン王国の古い伝説

『金の勇者と黒の悪魔』

おはようございます。

いつもありがとうございます。


しばらくお休みします。

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