222 大しょーり!!
地獄のような混沌とした風景の中
悪魔は
、
、
ニヤリ
、
「大しょーり!!」
トランが大声で叫び
ポーズを決める
、
、
、
「あっぶなっ!!
何考えてるの!?トラン!!
こんな危ない魔法使うかな普通!?
ホントに信じられないよ!
」
怒るベルグ
全員同感である。
「、、、」
ハラ、アルホ、バルカは
あまりの危険極まりないトランの魔法
にドン引きしている。
声もない。
正直、何が起きたのか理解できない。
アレは魔法なのか?
あんな悍ましい魔法があるのか
、、
恐怖
で
思考が止まる
「勝てばいいのだ!」
喜ぶトラン
「君ね
周りの被害を考えようよ
さっきの魔物より
君の方がよっぽど危険だよ
」
全員同感である。
「ははは」
爆笑するトランだが
魔力枯渇
怪我による貧血で
ふらつく
肩を組み
抱きかかえるベルグ
トランの血が
ベルグの白い装備を赤く染める
「君!これで二回目だからね!」
トランの腕を見て
怒るベルグだが、声に怒気はない。
「今回は生えてこないな」
トランはなくなった右腕を見て言う
昔の戦いを思い出す2人
「君はホントに、、、」
ベルグのトランを抱く力が微かに強くなる。
二人だけがわかる。
「魔物の素材欲しかったのにな!
カッコつけて燃やしてしまった」
「自業自得だよ」
「せっかくの大物が、、、」
「トランこれ」
ベルグは呆れた顔で
懐から赤い液体が入ったビンを出す
、、これは、
「あっ!
まさか
いつのまに!!」
「興味あるでしょ?」
「あるある!
お前天才!
さすが吸血鬼ベルグ!!」
足をばたつかせて喜ぶトラン
「わかったから
大人しくしてよ!
君、怪我人なんだから」
「はははは
血があれば〜
なんでもできる!
これ一本!
よっ!
吸血鬼ベルグ!」
トランが謎の歌を歌いだす。
「だから
大人しくしろ!
あと!
変な歌作るな!」
、
、
、
右腕を失ったトラン
、、、
謎の液体を見て大はしゃぎするトラン
ケラケラと笑うトランを見て
何故か楽しそうなトランをみて
笑ってしまう
ハラ
そして
アルホ、バルカ
、、
戦いは終わった。