221 クラン『箱』トラン
「トラン
もう終わりそうだけどどうする?」
無双するベルグ
魔物は瀕死だ。
「ベルグ
いいとこもらっていいか?」
真剣なトラン
「ははは
別にいいよ」
了承するベルグ
「ハラ!
オレの手を掴め!」
「え!?」
「いいからはやく!」
「、、
わかった」
ハラはトランの手を握る
、
、
トランは目を閉じる
、
「!!」
ハラは自分の魔力が
トランに吸い取られていくのを感じる。
そしてトランの手がどんどん熱くなっていく
「全員オレから離れろ!!」
トランから煙が上がる
スー
ー
ー
ウー
、
キ
キ
チ
トランの景色が
歪む
何か
恐ろし
ほどの
、
何かが
、
、
くる
トランが口を開け、、
、
「『ブレス』」
、
トランは口から灼熱の業火を放つ
その業火は
始まりと終わりの火
地面は溶け
地形が変わる
高温の熱風が吹き荒れ
木々が燃え上がり
見るだけで
肌を焦がす、
、
、
魔物は、
、
苦しむ暇もなく
そして跡形もなく
燃え去る、、
残るのは
一瞬にして
変わり果てた地形
、
。
、
魔物のいた場所は
巨大なクレーターができる。
地面はガラスのように変質し
ところどころ赤く熱を帯びる
木々が燃え上がり
業火は消える気配がない
地獄のような混沌とした風景の中
悪魔は
、
、
、
ニヤリ
「大しょーり!!」
トランが大声で叫ぶ