218 覚醒
トランの読みどうり
魔物は熱線を2度と使う事はなかった。
立て直した
トランとハラ
一時は戦いは優勢に傾いたが、、、
魔物は追い詰められた途端に
トラン1人を狙い始める
手負のトランを先に仕留め
ハラと一対一に持ち込むつもりだ
もし勝てないようなら逃げればいい
そう考える魔物
一対一なら逃げれる。
「こいつ!!」
トランは剣に持ち変える。
左手一本で魔物の攻撃を捌くが、
捌ききれない。
トランの右腕は魔法で止血しているが、
十分とは言えない。
魔物の攻撃が当たるたびに血が噴き出す。
血に染まっていくトラン
力尽きるのは時間の問題だ。
ハラの攻撃が魔物に届いているが、
魔物はそれを再生でなんとかするつもりだ。
その間にトランを仕留めようと魔物は考える。
「くっ!!」
焦るハラ
(早くこの魔物を倒さねばトランは、、、)
もっと力を
もっと速く
もっと強く
もっと鋭く
もっともっともっと
もっともっともっともっと
ハラが光に包まれる
、、
、
、
、
トランには
見覚えのある青い光
、
、
そして
、
、
ハラは変わる
、
、
明らかに魔物の再生力を上回り始めるハラの剣
魔物はハラを無視できなくなっていく
「ガギャュアアア」
しかし
なぜか
、
起こり得ない事はが
起こる
偶然か
必然か
、、
このタイミングで、
、
魔物も光に包まれていく
魔物の体が作り変えられていく
魔物が一回り大きく生まれ変わる
より強力になって
魔物のダメージは無くなったかのように
表情には余裕が、、
笑う魔物
「ははは
笑うしかねーな」
トランは笑い出す。
「こんな事が、、、」
ハラ
「ハラ!先に離脱しろ
逃げるゾ!」
、、
、
「トラン!お前はどうするんだ!」
トランを心配するハラ
「オレは後から追う!」
血だらけで叫ぶトラン
「、、、
嫌だ、、、
お前を置いては行けない!」
「ハラ!聞き分け悪いゾ!
オレ1人ならなんとかなる!」
困るトラン
「嫌だ!!」
断固拒否のハラ
「「!!?」」
その時、新たな魔物の気配が接近している事に気づく二人、、、。
それも猿の魔物に匹敵するほど強大な魔物気配