210『遊話』クラン箱 遠足
珍しくクランで行動をする『箱』
まったくクランとして機能していない
クラン『箱』
目的もなく
どこの派閥にもなく
王族や貴族、五大クランの傘下でもなく
ただひたすらに冒険をし依頼をこなす。
そして!!?
今日は待ちに待った
第一回ニジマス釣り大会!!!
会場はフェルニーナ村の
精霊の湖
主審はニーナだ。
「それでは第一回ニジマス釣り大会を
開催したいと思います!!」
「よっ!」
トラン
「まっていたのだ!」
バルカ
「優勝を狙います!」
アルホ
「手加減出来そうにないな」
ベルグ
「一本集中!!」
アラグ
開始の合図とともに全員が動き出す。
トランは魔力全開、気配察知全開
万全の状態で挑む。
何故か魔剣モードに突入!何をする気かわからない。
仲間達に花を待たせる気など微塵もないようだ。全力で叩き潰す!
対する優勝候補筆頭ベルグ
こちらも負けじと魔眼全開
反則級の身体能力
魚の動きを手に取るように把握するベルグ
釣竿を振るだけで空間が歪む。
大人気はない。
ここで忘れてはいけないのがクラン『箱』の伏兵達
『箱』のブレイン アルホ
冷静な判断で地形を読み解き
魚を追い詰める。
事前準備も怠らない。
この日のために一か月前から
釣竿の素振りをするほどの努力の天才
そして 全力のバルカ
全力で竿を放り回し
釣り糸が全身に絡みつく
釣竿を捨て湖に飛び込むバルカ
得意戦法!肉弾戦に持ち込むようだ。
すごい気迫が伝わってくる。
最後に忘れてならないのが
『箱』の秘密兵器
生物兵器ベルグと双璧を成す
秘密兵器 勇者アラグ!!
人族最強クラスの能力をどのように使うのか!?
何をとち狂ったのか瞑想を始める勇者
さすがの一言