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208 砂煙
公爵家の会議室では
慌ただしく打ち合わせが開かれていた
「ジン様!!
調査隊が戻りました!」
家臣の1人が報告する。
「、、、
報告を聞こう」
重々しく口を開くジン
「砂煙の正体は
ジン様の予想どうり
巨大な魔物の群れです、、、
」
やはり
ざわ
ざわ
家臣たちがざわつく
「そしてその数は、、、
3000を超えると、、」
「3000.!!
3000だと!!
何かの間違いではないのか!」
ジンの側近の1人が立ち上がり叫ぶ
「いえ、、、
複数人で確認したとの事で
間違いないかと」
「、、、」
会議室が静まり返る。
予想を遥かに上回る数
ジンは考える、、
10年前と重なる砂煙
そして魔物大群
数は10年前をはるかに上回る数
そして、、、
「他には変わった事は?
魔物の大群の
リーダーらしき魔物は確認できたか?」
ジンが報告の続きを聞く
しかし
「それが
大群の中
周辺もくまなく探したのですが、、、
リーダーらしき魔物はおらず、、
申し訳ありません」
「、、、」
考え始めるジン
「報告ご苦労だった
ゆっくり休むといい」
調査隊隊長を労うジン
、
、
側近の1人が口を開く
「ジン様
この状況
どうなさいますか?」