202 月刊！冒険者マガジン！！
「大変です！」
慌てるアリサ
がクラン『箱』の拠点に来ていた。
トランは異大陸に主張中なので、
アルホが対応する。
バルカとアラグは積み木をして遊んでいる。
いや、、、集中力を鍛える修行らしい。
「アラグ！
なかなか筋がいいのだ！」
「ありがとうございます！
バルカさん」
「下をしっかり固めてから積む作戦は
なかなかなのだ」
「いえいえ
バルカさんのその絶妙なバランスでの配置
なかなか真似できません！」
「さすがアラグ！
この絶妙さ、わかってるな！」
「はい！」
「「ははは」」
楽しそうな二人
そんな2人を見ながらアルホとアリサは沈黙していたが、
「何が大変なんですか？」
先に戻ってくるアルホ
「あっ！そうでした！
大変なんですアルホさん！
これを見てください！」
アリサは手に持つ雑誌を開きアルホに見せる。
アリサが持ってきた雑誌は『月刊！冒険者マガジン！！』と呼ばれる雑誌だ。
最前線で活躍する冒険者やクランを紹介する雑誌だ。また冒険者に必要な地形の地図や、採取場所、新種の魔物情報など冒険者に有益な情報がたくさん載っている。
また、有名な冒険者にはファンも多く、
冒険者でない一般市民も購読するほど、有名な雑誌だ。冒険者ギルドが発行している。
「冒マガですね！
僕も今月号買いましたよ！
まだ読んでないですが、」
『月刊！冒険者マガジン！！』
略して冒マガ
アルホは真面目だ。
情報収集は抜かりない！
さすがクラン『箱』のブレイン
「アルホさん！
そうじゃなくてここのページ！！」
アリサが開いたページは最後から5ページ
目だ。あまり読まれないそのページ。
クランランキングのページだ。
上位は5大クランが独占さしており、
数年変わっていないからだ。
「クランランキングのページですか？
『赤獅子の牙』が1位ですけど、
今月だけじゃなくて毎回ですよね？」
ギルドには
ギルドポイントと呼ばれるものが存在する。
C級以上の依頼達成することで
ポイントが付与される。
C級10ポイント
B級100ポイント
A級1000ポイント
クランランキングは
クラン構成員のギルドポイント総合計でランキングがつけられる。
「この隅のところです見てください！」
アリサはページの中の一部を指差す。
