200 眠る少年トラン
トランは病院のベットに寝ている。
王都国立病院に入院していた。
三日間昏睡状態が続いている。
交代で付き添う、
ハラ、ジン、サーネ
今はハラがトランに付き添う。
眠るトランを眺めるハラ
気持ち良さそうに眠っている。
子供のように眠るトランをみて少し微笑む。
その時
「んーー
よく寝たーー
た?た?タ?
イタタタたたたっっ!!」
伸びをしながら起き上がろうとするトラン
しかしトランの肋骨は折れている。
肋骨以外にも至る所が折れている。
体中に雷で撃たれたような激痛が走る。
トランはのたうちもがき苦しむ。
自業自得だ。
「!!
バカ!何してる!
寝てろ!!
いきなり起き上がるやつがあるか!?」
慌てて寝かしつけるハラ
いきなり起き上がるとは思わなかった。
「、。、」
自分が怪我している事を理解するトラン
そして
、、
、
自分が負けた事を理解するトラン
「ハラすまん。優勝できなかった。」
トランから最初に出てきた言葉は謝罪だった。
ハラに真っ直ぐ謝るトラン
天井を見上げる。
灯りが少しぼやける。
「バカっ!!
あれほど棄権しろといっただろ!!
、、
、こんな
ボロボロになって、、、」
ハラはトランの目を真っ直ぐ見れなかった。
下を向く
「すまん。」
謝るトラン
トランは何に謝っているのだろうか。
何を考えているんだろう。
敗北か?
棄権しなかった事か?
、、、
「謝ってほしいんじゃない
、、、」
「、、、」
ハラを見るトラン
「何がトラン・ミキーラマスクだ
ほんとに貴様は、、、、」
消えそうな声でハラ
、
、
「ははは
イカすだろあれ」
楽しそうに笑うトラン
、
つられてハラも笑う
ハラはトランの瞳をみる。
、
「トラン、、
ありがとう」
いつもありがとうございます。
しばらくお休みします。