194 決勝 インマヤ
ガッーーンン!!
吹き飛ぶトラン。
体制を立て直し再び駆け抜ける。
インマヤに迫る。
猛攻
猛攻
猛攻
それに答えるインマヤ
剣戟が散る
闘技場が沸き立つ
「「「「おお!ーーあーおー!」」」」
入り混ざる声
地鳴りがするほどの声援の迫力。
その声援の中であっても
2人の剣は明瞭に響きわたるほど鋭い。
決勝の戦いは明らかに次元が違う戦い。
目を輝かせて
沸き立つ観客達
王族、王国貴族、各国から集まった要人たちは
豪華絢爛な椅子から背を離し食い入る。
中央で打ち合う2人
まったく互角の攻防、、、
に見えるが、
剣を交える。
トラン、インマヤはわかっていた。
そしてハラ、ジン
徐々に優先はインマヤに傾いていた。
ダメージは明らかにトランの蓄積が大きい。
ハラは
何故ここまで互角に打ち合えるのか不思議に思う。
、、
そして
、
拮抗してるように見える打ち合いに
亀裂が入る。
大きくトランが吹き飛んだのだ。
明らかにダメージが入る。
「「!!」」
わく観客
「インマヤ様ー!!」
「キャーー!」
「うぉーー!!」
闘技場に転がるトラン
貴族席で観ていたジンが
小さく呟く
「棄権するんだトラン君」
ハラはそれを聞き
自分が拳を握っている事に気づく。