193 決勝
193 決勝
闘技場に立つトランとインマヤ
沸き立つ観客達
4年に一度王国中の人が王都に集まる。
王都国立闘技場には3万人の観客が収容可能だ。
観客動員数は満員に達している。
ついに公衆の面前に降り立つ悪魔
く
「インマヤー!!」
「おぉー!!」
「インマヤ様ーー!!」
「キャーー!!」
「相手はハラ様?
じゃないのか?」
「ハラ様は年齢制限で出れないらしい」
「じゃ今回はインマヤ様だな」
「だがマスク剣士も強いらしいぞ」
「マスク?」
「なんだあの絵」
トランは初めてインマヤを見る。
「ははは
明らかにヤバいな」
トランの予想を超えてくるインマヤ
インマヤは
静かに立つ
整った顔立ち
切長の目
トランより頭一つ大きく
体は筋肉で引き締められている。
大木のように見える筋肉は
しなやかさを帯びる。
明らかにヤバい。
インマヤは静かにトランを見る。
そしてミキーラマスクを見る、、、
、
、
、
状況が整う
立会人が中央に立つ
闘技場が緊張感で静まりかえる。
、、
、
、
体制を整えるインマヤ
、
ミキーラマスクからのぞく
眠そうな目
何も変わらないトラン
、
、
、
沈黙を破る立会人の声
「初め!!」
初めの 合図とともに立会人の前に突風が吹く。
トランが消える。
一瞬にしてインマヤとの間合いをつめる。
そこからトランの猛攻が始まる。
上
中
下段
つき
蹴り
あらゆる攻撃を試すトラン。
しかし全てインマヤの剣に阻まれる。
(こいつ岩か!)
剣から手に伝わる感覚はまるで岩のようだった。
インマヤの硬さに唖然とするトラン
インマヤが攻撃体制にはいる。
「ヤバっ」
全力で防御に入るが、、
インマヤは構わずトランの防御の上から振り抜く。
ッッ
ガッーーンン!!