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眠る少年トラン  作者: たみ
189/345

189 不気味な悪魔




「女剣士がでないならオレが出る。」

不気味に笑う悪魔



「えっ!トラン出るの!」

驚くサーネ


「「!!?」」


トランはまたもジンの部屋にお菓子を食べに来ていた。


そしてハラが王国剣術大会に出られないと知り、自分が出るといいだしたのだ。





「何を考えている!

貴様のような者が出れるわけないだろ!」

怒るハラ


ハラも実はお菓子を食べに来ていた。

まだまだ女の子だ。



「ははは

オレは公爵家の冒険者だからな

出れるだろ!?」

楽しそうなトラン





「、、、

確かにトランくんは公爵領を拠点に

活動している。


公爵家の専属冒険者としてなら、、、」

何か考えるジン。



「なる!なる!専属冒険者!」

愉快な悪魔



「そういったかたちなら

規定上は大会出場可能だが、、、」


頭に手をあて考え込むジン。

トランの出場はまったく予想していなかった。

しかしトランに何か感じるジン。





「やったぜ!!」

ガッツポーズのトラン




「やったぜ!

じゃない!!」

納得できないハラ



「貴様のその見かけで大会に出れるわけないだろう!!王国が大混雑になる!!」


王国民はトランの黒髪に負のイメージしか無い。それに伝説に出てくる悪魔そっくりときている。


ハラはトランの出場を邪魔したい訳ではなかった。




「ハラ」

熟考していたジンがハラに声を掛ける。


「はっ!」

ジンの呼びかけに答えるハラ



「もしトランくんが出場したら、どう予想する?」




「、、、

大会は剣のみの使用が条件ですので、」

困惑するハラ



「それで構わない。

トラン君が剣だけで大会に出場したら、

どうなると思う?」





「、、、

予選はまったく問題ないでしょう。


準決勝、、


いや決勝まではいけると思いまずが

、、、」

ハラが口籠る




「インマヤには勝てないか?」



インマヤ

前回大会ハラに勝ったとされる剣士

この大陸で五指に入る剣豪であり、

ジンに『王国の歴史に名を残す』と言わさせるほど





「はい

全力のトラン、、、殿なら

インマヤより強いと予想します。


ですが、剣の戦いならインマヤです。」





「ははは

面白い!

安心しろオレが優勝してやる!!」





「貴様!人の話し聞いてたのか?」

まったく話しの通じないトラン

困るハラ




考え込むジン

いつもありがとうございます!

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