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188 模擬戦場に
模擬戦場に1人ハラ
剣を振るハラ
剣術大会に出場できない事がわかった。
怒り
悲しみ
情けなさ
悔しさ
孤独
制御できない感情
やるべき事が失われた
公爵家の武力の象徴
ハラ
剣術大会で勝つ事こそ
自分の役割の一つだと思っている。
真面目なハラ
涙を瞳に溜める
まだ17歳の少女だ。
ハラにとって剣術大会はもう一つ
特別な意味がある。
父ハルや師ジンが活躍した。
憧れの舞台
ハラに剣を教えたのはジンだ。
怪我で剣を思うように振れなくなったハルは
ジンにハラを預けたのだ。
、
、
、
遠い過去
、
、
、
「ジン!オレの娘を頼むぞ」
「私は厳しいぞ」
「だからお前に頼んだんだ。」
「、、、
、
ハラに剣を握らせていいのか?」
「、
、
遠ざけても
いつかハラは剣を握る。」
「、、、」
「あいつはお前と同じだ、
、
、
剣に愛されてる。」
「、、、」