186 サーネの黄色い服
「ハラ、トラン見て!!」
サーネはお気に入りの黄色に服をハラとトランに見てもらう。
「サーネ様
お似合いです!」
ハラはサーネが生まれた時からそばにいる。
サーネはハラを姉のように思っているのだ。
楽しそうにサーネと話すハラ。
「いい感じ?だ!」
反応の鈍いトラン
服には機能しか求めないトラン
暖かいか
頑丈か
対斬性
対魔性はどうか
「トラン!適当でしょ!」
見逃さないサーネ
「貴様!サーネ様を侮辱する気か!!」
剣に手をかけるハラ
「大袈裟な奴らだ!!
服なんてなんでもいいだろう!」
「よくない!!
トランもたまには明るい服着てみたら?」
サーネが提案する。
「冒険者には不要だ」
たんぱくなトラン
「、、、」
しかし
確かにと思ってしまうサーネ
冒険以外をしているトランが想像できない。
「サーネ、
いつも黄色の服着てるが好きなのか?」
「好きだよ!!」
笑顔で答えるサーネ
「この国に黄色の服を嫌いな者などいない」
ハラがいう
「なんだそれ?」
意味不明なトラン
「トラン!
黄色はね!この国では幸運の色なの!
」
「だからこの国では黄色い服がよく売れる」
ハラが答える。
「それでか」
納得するトラン
「そして、最も人気が無い色は黒だ」
ハラがトランの髪を見ながら追加情報を言う。
「お前、、、
その情報はいらん!」
ハラを睨むトラン
「事実だ」
フンっと顔を背けるハラ
「もう!2人とも喧嘩しない!!」
1人困るサーネ