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182 ジンとトラン
ジンの部屋でくつろぐトラン
サーネとお菓子を食べている。
「あの女剣士が負けるのかー
そんな強い奴がいるのか、この国は」
トランがいう
「私もハラが負けるの想像できない。」
続くサーネ
「んー
サーネはあの時小さかったから覚えていないだろうね。
あの試合はほとんどハラの勝ちだったんだ。
ハラが押してたし相打ちで
判定の結果、負けてしまったが、
私にはハラの剣が先にあったたようにみえた。
私は今でもあれは誤審だと思っている。
ハラは負けてないよ。」
「やっぱり!!ハラは強いんだ!」
喜ぶサーネ
「でも女剣士と判定までいけるってことは
相当強いな相手も」
「相手の剣士は伯爵家の家臣インマヤだ。
インマヤはこの大陸で五指に入るよ。
間違いなく王国の歴史に名を残す剣士だが、
今回はハラが圧勝するよ。」
「ははは
すごい自信だな。」
トランは笑う
「今回のハラは前回よりはるかに強い。
前回の時はまだ13歳だったからね。」
「アイツそんな若いのか!!」
バシっ!
「トラン!失礼!」
サーネがトランを叩く!
まったくだ。