180 黒狼の牙
「そしてですね。
その本の中では、
『黒狼の牙』こそが、200年以上昔に
『始まりの世代』達によって作られた。
最古のクランとされているんです。」
「「!!!」」
「『赤獅子の牙』ではないんですね」
アルホがいう。
「はい!
その本の中ではそうなっていました。
ギルドの記録とは違います。」
「アリサさん!
ほかにはどんな事が書いてあってんですか?」
「、、、、
、
、
クラン『黒狼の牙』の冒険者に
ついて書いてありました。
、
クラン長の名前は
、
『冒険王アラン』
始まりの冒険者
『アラン』
とも記載されていました。」
「『アラン』?、、、知らない名前です」
「まったくなのだ、、、」
「実はですね、、、
私は『アラン』という名前の冒険者を
1人知っているんです。
この本に出てくる人物と同一でないと
、、、思うのですが、、、」
「そのアリサさんが知っている『アラン』は
どんな人なんですか?」
「冒険七王の1人です。
直接会った事はないのですが、、、
ギルドマスター以上の職員は知っている名前なんです。
私はたまたま情報を見る機会があり、
知ったのですが。」
「冒険七王:狼王アラン
唯一5大クランに属していない冒険七王です。
これ以上の情報はないのですが、、」
「、、、」
考える2人
「そして、、、
『黒狼の牙』
副クラン長の名前が2名
その2人の名前は
、、、
『ヤラク』
、
そして
『ナハラサ』
」
「えっ?!それって」
「!!!」
「はい、、
『赤獅子の牙』ヤラク様、ナハラサ様と同じ名前です。
全員が冒険七王に名を連ねる冒険者と名前が同じなんです。
偶然にしては出来すぎていると思いませんか?」