179 『0』
「アリサさん何か気になる事でもあるんですか?」
「、、
、
はい
ギルドや冒険者誕生の裏には何か隠された歴史があるのかもしれません。」
深刻な顔のアリサ
「どういう事ですか?」
「えっ!!」
驚くアルホ、バルカ
「これから話す内容は内密でお願いします。」
「わかりました。」
姿勢を正す二人
「トランさんに頼まれて竜についていろいろ調べてた時に気になる文言があったんです。
古い文献には必ずと言っていいほど出てくる文言。
『始まりの世代』、、、
その時はどんなに調べても『始まりの世代』
については分かりませんでした。
重要なところになると破れていたり、
虫食いのようなあと、
、、、」
「、、、始まりの世代?初めて聞きました。」
アルホがいう。
「わからないのだー!!」
「はい。私も最近までなんの事かわからなかったんですが、、、」
「
ギルドのA級権限の部屋で一冊の本を見つけたんです。
本棚の裏に落ちてた本です。
落ちてたというより隠されていたようにも見えました。
トランさんが探していた、
竜や魔族については何も書いてなかったんですが、、、
冒険者やギルドができる前の事が書いてあってんです。」
「!!
ギルドができる前!?
どんな内容だったんですか?」
「真実かどうかはわからないんですが、
、、『始まりの世代』とはギルドという組織が
できるよりまえ、、、
はるか昔から冒険者をしている者を指すようです!
そして
その本の中で1番気になったのが。
『黒狼の牙』というクランです。」
「『黒狼の牙』?!
初めて聞きました。」
「おいらも!!」
「私も初めて聞きました。
本に書かれる。ほど有名なクランを
ギルドの記録にもなく、ギルド職員の誰も知りません。
明らかに不自然です。」
「たしかに、、、」
難しい顔のバルカだが
ほんとにわかっているかはあやしい。
「、、、」
何か考えるアルホ
「そしてですね。
その本の中では、
『黒狼の牙』こそが、200年以上昔に
『始まりの世代』達によって作られた。
最古のクランとされているんです。」
「「!!!」」