174 スサーヌ家 新しい拠点
「トランくん
冒険者とは具体的にどんな事をするんだい?」
「魔物討伐だ」
当然のように魔物討伐が冒険者の仕事だと言い放つトラン
しかし、冒険者には討伐依頼以外にもたくさんの仕事がある。
「、、、君は危険な仕事をなりわいにしているんだね。」
真剣な表情のジン
「多少危険かもしれないな。」
トランは笑う。
「トランくん
一つ提案なんだが、
ここを拠点に冒険者活動をしてはどうだろうか?」
「あ?ここ?
別にどこでもいいが、
なんでここなんだ?」
ジンが話しだす。
「理由は三つある。
一つ目は 君の見た目だ。
君の見た目はこの国、、、いやこの大陸では目立ちすぎる。この国では君の見た目をよく思わない人がほとんどだと考えた方がいい。」
「ははは
そんな目立つか」
何故か面白いと考えるトラン。
「トランは目立つよ」
サーネがいう。
「私の領内では君は客人だから危害を加えるものはいないと思うが、領外ではその限りではない。領内であればできる限りの援助ができる。討伐報酬や素材の買い取りもできる。」
「それは助かるな!」
嬉しそうなトラン
サーネも嬉しそうだ。
「そしてニつ目は
異国の知識と技術だ。」
「知識?技術?」
クビをかしげるトラン
「君は非常に高い戦闘技術があると報告を受けている。」
森での戦闘を思い出すトラン
「そこの女剣士の方が相当ヤバいと思うぞ。」
トランはハラを眠そうな目でみる。
ハラは睨み返す。
「ははは
ありがとうトランくん。
ハラはこの国の宝だからね」
ジンがハラを自慢する。
事実、ハラは無茶苦茶に強い。
「もし可能ならその技術を教えてもらえないだろうか?」
「別にいいが、
オレが使うやつは相性があるぞ。」
「相性?」