172 スサーヌ家 サーネとジンとハラ
「ジン様。
ハラ様が、、、お客人の方とお見えになりました。」
使用人が案内する。
ハラとトランは公爵家の屋敷にきていた。
「通しなさい。」
トラン達を待っていたのはサーネの父
ジン・スサーヌであった。
「トラン!」
ジンといっしょにいたサーネが嬉しそうに
トランに駆け寄る。出会った時とは別人のように明るく、美しい黄色い服を着ていた。
「よ!元気か?サーネ」
トランは気軽に話す。
「元気!元気!」
嬉しそうにトランの手を掴むサーネ
ジンはその光景をみて微笑む。
「貴様!サーネ様から離れろ!無礼だぞ。」
ハラがトランの態度に怒り、
トランにサーネが接近したことに警戒する。
「あ?」
トラン
「だからハラ!トランはいい人だよ」
サーネはトランが安全であるとハラに説明する。
しかし
トランがいい人か?と問われると悪い人である。トランが安全か?と問われると危険である。それも超危険な部類だ。
ハラの判断はかなり正しい。
「しかし!サーネ様
この者は得体が知れません!」
かなり正しい。
「ははは
ハラ、大丈夫だよ。
お前の心配もわかるが、
ここまでサーネが信頼するのも珍しい。」
ジンが話す。
ハラに警戒をひかえるよう促す。
「、、、」
「はっ!ジン様がそうおっしゃるなら」
引き下がるハラ
トランを一瞬睨む。
「急に呼び出してすまないなトランくん
君に聞きたい事があってね」
ジンがトランをみる。
「オレに聞きたいこと?」