170 5大クラン会議2
グランドマスター カヤベが話す。
「これら問題が発生しているエリアまた、
その他の高難度エリアにて不審な者達を発見している。」
「発見ってことは捕まえてはいないんですか?」
五大クラン「緑竜」の幹部冒険者が聞く
「ギルド諜報部が接触を試みたが、逃亡された。
キーヤ密林では2人組
ニユタ峡谷ではソロ
ヤリーク火山では2人組、
キーヤ密林の2人組と同じかはわからんが、
エリア間の距離が離れすぎていることからギルドでは別の者と考えている。
この謎の者達は接近すると逃亡する。」
「怪しすぎだろ」
「マジか、、、
ソロでニユタ峡谷って自殺かよ!?」
「、。。、」
冒険者達はグランドマスターの情報を聞き唖然とする。
「諜報部から逃亡?
諜報部は本気で追跡してたんですか?」
「赤獅子の牙」副クラン長ナハラサが聞く。
ナハラサも来ていた。
この会議、唯一の冒険七王
別格の存在
ナハラサの発言に
全員が黙る。
「はい。
全力で追跡し振り切られました。」
グランドマスターが答える。
グランドマスター カヤベは冒険七王ナハラサに敬意を払っていた。
それは、、、
「ははは
諜報部から逃亡、、、
相手さんは相当厄介な人達ですね」
ナハラサは笑う。
ナハラサの発言に困惑する冒険者達。
どういう事か理解できない様子。
「「始まりの世代」、、、の方々は知っていることだが、
ギルド諜報部の職員は全員がAランク冒険者に匹敵する戦闘能力を持っている。
危険なエリアの調査も行うからな。
魔物と戦闘になることもある。
その諜報部から逃亡したと言う事はだ、、、」
全員が絶句する。
「その謎の物達はAランク以上の能力はあるってことですね
、、、」
一人の冒険者が答える。
ギルドという組織は約250年前、
当時の冒険者達によって設立されたとされている。
その当時から冒険者として活動していた者達を「始まりの世代」という。
現在、その世代の冒険者達は歴史上、伝説上の人物であり、もちろん生き残ってはいないとされているが、、、