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眠る少年トラン  作者: たみ
167/345

167 新大陸 戦闘



燃え上がるトラン


徐々に炎が消えていく。

消えるというよりトランに吸収されていく。



そして


「ガァぁぁあお!!」

トランはまた大声で吠える。




「化け物め!

私に続け」

指揮官らしき者がトランに切りかかる。

フル装備で表情が見えない。


初めて一団を目視で捉える。

全員がフル装備している。







、、





剣戟がちる。



凄まじ打ち合いが始まる。





ガン



キン




キン






トランは笑う

(コイツめちゃくちゃ強い!!

剣技だけならベルグ並みか、、、)





「隊長と互角、、、

ありえない」

謎の一団に動揺が走る。






トランは体に何かを纏う。

トランの雰囲気が変わる。


指揮官は素早くその異変に気付き

防御体制になるが、、、





防御の上から指揮官を吹き飛ばす。


ドガャーん!!




「隊長!!」





「悪いな、剣じゃ勝てん」

トラン





「隊長を援護だ。」




トランに複数で迫る一団、

総数15





トランは剣を地面に刺し。


素手で一団を薙ぎ払って行く。



次々と無力化して行く。



指揮官は体制を整え、

「、、、」

トランの行動を見据える。



指揮官に

ダメージはないようだ。




「、、、


スサーヌ公爵家 家臣ハラだ。

参る。」

指揮官は名乗りを挙げた。



「ははは」

トランは笑う。





そしてまた激しい剣戟が始まる。


トランは剣の戦いに応じる。



激しい斬り合い。



トランは押される。

ところどころ斬られるが気に留めない。


トランの剣が指揮官ハラの頭防具を擦り、

その衝撃で防具が飛ぶ。




「ははは

当たりだな」


トランは初めて指揮官の素顔を見る。



指揮官ハラの顔は

闇のような黒い肌に

雪のような白い髪

ルビーのような赤い瞳

尖る耳


サーネと同じ部族である事を分からせるには十分だった。


トランの

予想外な事が一つ指揮官は女性だった。






あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

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