163 緑と赤
「ミーゼ、久しいな」
ミーゼと呼ばれる女性
白い肌に少し緑がかった銀髪。
瞳はエメラルドのように輝き、
見るものを惹きつける。
「あなたの噂はよく聞くからあまり久しぶりには感じないわ」
「がはっはっはっ
そうかそうか」
獅子は笑う。
「私がなんで来たかわかってるんでしょ?」
獅子を睨むミーゼ
「分からんな」
とぼける獅子
「あなた
クラン「箱」に接触したでしょう!?」
「ああ、その事か
楽しかったぞ」
「楽しかったじゃないわよ!
あなたなせいで、
5大クラン間の緊張が一層高まってるんだから」
「はっはっはっはっ」
獅子は豪快に笑う
「まさかあなたが動くとは
誰も思ってなかったから
警戒より驚きの方が大きいみたいだけど」
「お前も会いに行けばいいだろう」
「冗談言わないで!
あなたに続いて私まで接触したら
何が起こるか分からないわよ!」
笑う獅子
「1人のクランを作った時は
頭のおかしな冒険者と思って気に留めなかったけど、、、」
「はっはっはっ
たしかに
あの時は笑ったぞ!」
「最初は静観していた5大クランも
今は手を出せないまでになってる
片手で数える事ができるほどのクランに」
「敵対するのか?」
「まさか
何事も起きない事を祈ってるの」
「それは無理だろう
オレ達は冒険者だ」
「、、、」
「クラン「箱」のクラン長はどんな冒険者なの?会ったんでしょ?」
「トランか?
トランは
何を考えてるか分からん面白い男だ。
アイツはな・・」
嬉しそうにトランと会った時の事を話しだす獅子
その表情をみて微笑むミーゼ
「ミーゼ!
クラン「箱」はよいクランだぞ」
「そうみたいね」
「困ったら相談するのも
手かもしれん」
「そんなに、、、なの?」
「実力は本物だ。
あのクランは数こそ少ないが、
一人一人が一騎当千の強者だ。」
「、、、」
「ここまできてよかったわ」
獅子は笑う
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