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162 飛行
トランは今、新大陸を目指し空を飛んでいた。
魔族の少女サーネも一緒である。
しかし
人類はまだ空を飛ぶこはできない。
トランも魔法を使い短時間なら浮くことはできるが、海を越える程の飛行などできない。
「助かった。
ありがとうな」
トランがワイバーンの首を撫でる。
「クゥー」
ワイバーンが吠える
トランとサーネはワイバーンに乗って新大陸を目指したのである。
海路が古代種の影響で使えないとわかると、
トランは空路を考えたのである。
「トラン、、、」
不安そうなサーネ
「大丈夫だ。」
トランの視線の先には大陸のような物が見えていた。