160 魔界
「トランわかったよ」
「おぉー
さすが!!自称・・」
喜ぶトラン
「うるさい!」
「で?どこだ?」
「古い伝記によると『魔族は北からくる。
古の魔物の海を超えて』とあるんだ。
これすごくわかりにくいんだけど、、、
この伝記にピッタリ合う場所があるんだよ」
「おぉー」
喜び吠えるトラン
「古の魔物と北
これがすごく重要なんだけど、
帝国の北側に位置する海、バラン海の事だよ。」
「んじゃー
その海の先に行けば魔界に行けるんだな?」
「そうゆうことになるね。
けど、、、
一つ大きな問題がある。」
「なんだ?」
「バラン海の先には古代種がいるんだ。
古の魔物は古代種の事だよ。
海の魔物最強と言われてる、
古代種:海帝ハリヤ
がいる。
この存在でバラン海の先は未開拓なんだ。
だから魔界があっても不思議じゃないね」
「古代種か、、、」
「そう問題でしょ?」
「大問題だな
、、、
古代種はさすがに手に負えない。
戦ってみたいが、
正面突破は不可能だな」
「そんなに危ない魔物なんですか?」
アラグが聞く。
「オレは一度だけ古代種らしき魔物と戦った事がある、、、
キズ一つつけられなかった。
攻撃は噴火なみで、
かするだけで致命傷だ。
今生きてるのが奇跡と思ってる。
何回か死にかけた事があるが、
あれほど絶望的状況は今までない。」
「、、、、」
全員が黙る。
うなずくベルグ
ベルグはトランの話を聞き自身が遭遇した古代種も同じような物だったと認識する。