157 悪魔の儀式 序章
トランは謎の黒い物体に高出力の炎光線を浴びせている。
未知の物体に
未知の魔法
ジジズジジ
ジジ
ジジ
凄まじい光景だが誰も気に留めない。
「、、、」
あまりの熱にトランの服のところどころが燃えているが、トランはまったく気に留めない。
そしてクラン「箱」には
その光景を見慣れていないお客さんが来ていた。
珍しいお客さんだ
「アルホさん、、、
あれはなんですか、」
目の前の光景に身の危険を感じる
お客さん。
「実験らしいんですが、
よくわからないんです。」
「あんな恐ろしい実験があるんですね、、、」
「、、、」
「、、、」
「アリサさん
が拠点に来るの珍しいですね」
お客さんはアリサだった。
「ベルグ様!
これは挨拶が遅れました」
頭を下げるアリサ
少し顔が赤くなる
「いえいえ気にしないでください。
今はクラン「箱」のベルグですから
それで
どうされたんですか?」
「アラグさんの冒険者カードができましたので、こっそり渡して欲しいと言われてまして、、、。」
「ああ、その件ですか、
ありがとうございます。」
ベルグが対応する。
「あの気になってるんですが、
アラグさんとはどういった方なんでしょう?
クラン「箱」に新メンバーは、、、
普通の人ではない気がしてまして」
「普通ではないですね」
ベルグが言う
「やっぱり、、、」
やな予感がするアリサ
「今は騎士学生をしてる子ですね。
実戦経験は少ないですけど、アルトール騎士学生史上最強だと思います。彼に勝てる剣士は王都でもそういないぐらいですよ。」
「はぁ〜
なんでそんな優秀な学生がトランさんの
ところにきたんですか?」
「トランに負けたからですかね?
彼が何を求めているかはよくわからないですが、トランからいろいろ学びたいみたいですよ。」
「、、、、
不安です。」
アリサが一言。
「ははは」
ベルグは笑う。