151 勇者再び
「トラン様!
私を弟子にしてください!!」
銀髪少年アラグが頭を下げる。
アラグはクラン「箱」の拠点に来ていた。
「は?」
唖然とするトラン
面白い事になったと笑うベルグ。
「おい!どういう事だ!?」
ベルグを睨むトラン
「僕に聞かれても分からないよ」
とぼけるベルグ
アラグがまた話し出す。
「そして!
トラン様の弟子になった暁には!
クラン「箱」に入団させていただけないでしょうか!」
またまた深々と頭を下げるアラグ少年
「、、、」
トランとアラグを見守るクラン「箱」一堂
「はぁぁ
お前、騎士学校はどうすんだ?」
ため息をつくトラン
「両立を目指します!
けしてご迷惑にならないよう
努めますので、
どうか!」
目を輝かせるアラグ
「騎士学生の冒険者登録は校則違反になるぞ」
トランがまともな事を言う。
「なっ!!」
慌てるアラグ
「ははは
君がそれを言うんだね」
トランの発言につっこむベルグ。
「うるさい」
ベルグを睨むトラン
「いいじゃん!
弟子にしてあげたら」
楽しそうなベルグ
「お前な!人ごとだと思って」
怒るトラン
「どうか!」
頭を下げ続けるアラグ
「、、、」
トランは何かを考え始める。
「おい、銀髪」
「はい!」
「魔族がどこから来るか知ってるか?」
「えっ?
あの伝説とかに出てくる魔族ですか?」
アラグが考える。
「そうだ」
トランは少し悪い顔になる!
「トラン!君!」
悪の気配を感じとるベルグ
「なるほど!
トラン様!これは試練なのですね!
この大いなる謎がわからなければ
弟子にはなれないと!」
目を輝かせる銀髪少年
銀髪少年は少しバカかも知れない。
「よくぞ!
見抜いた!」
かっこつけるトラン
「このアラグ!
その大いなる謎を解き明かして見せましょう!!
さっそく!
それでは失礼します!」
銀髪少年は飛ぶように去っていった。
銀髪少年は少しバカかも知れない。
「、、、」
残されたクラン「箱」のメンバー達
「アニキ、、、」
「、、、」
「君はホントに、、、」