147 誘拐
147 誘拐
「よし、
これで荷物は最後だ。」
トランは空間から最後の荷物??を取り出す。
「「「!!!!!」」」
トランを除く全員が驚愕する。
その荷物は人型で非常に怯えている。
女の子?のようにも見えるが、、、
、、
ベルグ達の知っている人族とは違うものだった。
肌は黒檀のように黒く。
髪は雪のように白かった。
耳は上向きに尖り。
瞳は赤い。
年は10にいくか行かないか
ベルグは博識だが、このような人族は知らない。
「と、と、トラン
君、、、」
「アニキさすがに、、、」
「、、、」
言葉を失うクラン「箱」のメンバーたち
「ん?」
トラン
、
、
、
、
「君は頭のおかしい奴だとは思ってたけど、
ここまでとは思わなかったよ!!
見損なった!!
どんなに狂っていても、良心だけはある奴だと信じてたのに!!」
ベルグはトランに怒る。
「アニキまだ間に合います!!
この子をかえしにいきましょう!!」
トランの身を心配するアルホ
「、、、」
口を開け放心状態のバルカ
「大袈裟な奴らだ」
呆れるトラン。
「トラン!君!コレは誘拐だよ!」
止まらないベルグ
「お前な!オレをなんだと思ってる!!」
「君の事は
悪の限りを尽くす奴だと思ってるよ!」
「バカ!話しを聞け!誘拐じゃない!保護だ!」
怒るトラン
「ホントに!?こんなに怯えてるじゃないか!」
ベルグはトランを疑う。
「それは収納魔法の中が怖かったんだろう。
闇市場で買ってからいきなり掘り込んだからな。暗くて何も見えないし音も無い。
長くいたら気が狂う。
」
「なんてひどい事するんだ!君は!」
また怒るベルグ。
しかし少し落ち着いてくるクラン「箱」
トランは怯える女の子を見る。
、、、
そして女の子に近づく
いっそう怯える女の子
「怖い思いをさせてすまなかった。
安全に運び出すには収納魔法意外思いつかなかったんだ。すまん。」
女の子に頭を下げて謝るトラン。
ベルグは少し女の子の緊張が和らいだように見える。
「詳しく説明してよトラン」
ベルグ
トランは事情を話し出す。
闇市場で見つけた事。
そのままにしておけば女の子に危険が及ぶ可能性が高かった事。