141 帝国ギルド Aランクは危険
だ
ど
ドドだーーん!!
ギルドの前で何かが爆発したようだ。音と衝撃がギルドを襲う。
その衝撃でギルドの正面扉が燃えながら吹き飛ぶ。
ギルド内にいた冒険者たちはいっせいに他の出口から逃げ出す。
残されたトラン達、、、
そして受付嬢
正面扉
一人の男が入ってくる。
トラン達は警戒を強める。
受付嬢はうずくまり震えている。
男の足音だけがギルド内に響く
トッ
トッ
トッ
トッ
男の瞳は赤く
燃え上がるような赤い髪
獣のような犬歯が口元から覗く
男がトランに喋りかける。
「貴様がトランか?」
「そうだ
あんたは?」
「オレはヤラクだ!!
会いに来てやったぞ!!!
がっはっはっは」
ヤラクはやたら大きい声で名乗り
笑い出す。
冒険七王:獅子王ヤラク登場である。
ヤラクの名前を聞き受付嬢は
いっそう震える。
、、
混沌としたギルドに
、、
「ヤラク!!
なんで普通に入らないだ!君は!」
もう一人の
冒険七王:剣舞王ナハラサ登場
「オレの前に立ち塞がるものは
すべて燃やすのだ!!」
ヤラクはやばい奴だった。
受付嬢は泣き出す。
「私は今日ここで死ぬんだ
あああぁ
お父さん、お母さんごめんなさい」
「フッ」
泣く受付嬢を見て何故かトランは少し笑った
最低である。
「燃やすのだ じゃない!!
これ全部クランで弁償するんだからね!」
怒るナハラサ
「ああ
そうだったすまんすまん」
頭をかき謝罪するヤラク
偶然か必然か
帝国ギルドにAランク冒険者が5人集結したのである。そのうち2人は冒険七王という
冒険者の本能 Aランク冒険者は危険
事実のようだ。