138 帝都の裏通り
1人の男が帝都の裏通りを歩く。
表通りの明るく賑やかさに比べ
裏通りは一気に暗く治安が悪くなる。
危ない連中も多いが、男の異様な雰囲気から男に近く物はいなかった。男はフードを深く被り顔は確認できない。
歩き方から男である事がわかる。
男は一軒の店の前でとまる。
ガラス越しにに見える商品を見る。
薬草や火打ち石などが並べてある。道具屋のようだが、、、
男は店の中にはいる。
「いらっしゃいませ。
、、、
申し訳あるませんが、お客さん
本日は品不足でもう店を閉めるんですよ。」
笑顔の似合う小太りの男の店員が言う。
「品不足?」
男が言う。
「はい。
申し訳ありません。」
「表の品に興味はない。
裏が見たい。」
「、、、
なんの事でしょう?」
「金ならある」
男は金貨を店員に見せる。
「、
、、
ついてきてください。」
男は店の奥に案内される。
店の奥には帝国で禁止されている薬や
武器、魔道具
また、檻に入った魔物などが並べてある。
男が立ち止まる
「コレは?」
「それがですね。
私にもわからないのです。」
店員が答える。
「物好きな貴族に売ろうと思ったのですが、
きみわるがって買いません。
最悪処分ですね。」
「どこでコレを?」
「仲間が拾ってきたんですが、
海岸で見つけたようです。」
「、、、」
男はそれを見る。
「あの薬を5つと
そこの魔道具を4つ
、、
あとコレを買おう。
」
「お客さん!
本気ですか!?」
驚く店員
「ああ
いくらだ?」
「薬6金貨5枚
魔道具は貴重なものなんで
金貨50枚です。
、、
コレは値段がつけられなくて、、
ん〜」
「金貨100枚だそう」
「あんた正気か!!
貴族に金貨10枚でも断られた品ですよ」
店員があわてる
「金貨5枚じゃダメか?」
男が笑う
「いや
ありがたい話しだ、、、
、
、
わかった
売ろう!」
「じゃ
代金だ」
「確かに、、、」
男は立ち去ろうとする。
店員が最後に聞く
「あんた何物なんだ?、、、」
「、、、
、
、
冒険者だ」