136 トランの牙
「ベルグこれ使ってみろ」
トランはベルグに自分がいつも使っている
剣を渡す。
「コレってトランがいつも使ってる剣だよね?
気になってはいたんだけど、、、」
トランの剣は業火で焼き尽くされたように
黒くくすんでいる。
持ち手の部分にはボロ切れのようなものがまかれて、
とても綺麗とは言えない。
「!、
、、
、!」
ベルグはトランの剣をおもむろに振ったあと
じっと剣を見る
「、、、
トランこれ何?
何でできてるの?」
「実はな、、
オレもよくわかねーんだ
わかるのは
とにかく硬い」
「確かに
こんな剣初めてだよ
僕の剣、デラスよりぜんぜん硬い。
」
◆ベルグの剣:国宝デラス
王の剣 アルデラスのみ持つことの許される。
王国最強、最古の剣。
謎多きアルデラス。
建国時、初代アルデラスが帯刀していたと
言われている。刀身は謎の金属でできており。
古の鍛錬法により鍛えらたとされる。
腕のたつ刀匠達が復元に挑んでいるが、いまだ500年たった現在も成功にはいたっていない。
「魔力伝導率もめちゃくちゃいいし
トランに相性ピッタリだね」
「ああ
結構めちゃくちゃな使い方してるが、
かけた事は一度もないな」
、
、
「そうなんだ
、、
、
、
この剣なら、、、」
ベルグが何かを考える。
「この剣なら、、、本気で振れそうか?」
トランが聞く?
「!!
、、、」
ベルグは驚きトランをみる
トランはベルグの金色の瞳を
ゆったりとした瞳で見ていた。