130 招待状
ナハラサの
取り巻き1人が立ち上がり叫ぶ
「貴様!何様のつもりだ!!
ヤラク様が貴様のような弱小クランのクラン長に会ってやると言っているんだ!
黙ってこればいいだ!!」
一瞬にして緊張が室内を包む。
バルカが構えようとするが、
アルホが手で制する。
トランは椅子にもたれあまり気に留めていない。
アルホはそれを感じていた。
「、、
、」
、
、
、
ナハラサが口を開く
「黙りなさい。
これはクラン同士のやり取りです。
あなたの個人的な意見を言う場ではありません。
ヤラクの使者という自覚をもちなさい。」
ナハラサが取り巻きを制する。
「、、、」
ナハラサのよく通る声はより一層に緊張感をもたらした。
「うっ、、、
申し訳ありません」
謝罪する取り巻き。
続けるナハラサ
「トランくんがその気になれば、あなたは3秒と立っていられない。
それに後ろの二人も間違いなく強者です。
クラン「箱」は弱小クランではありません。
見極める目を磨きない。」
「申し訳ありません」
ナハラサに頭を下げる取り巻き。
「部下がすまない。」
ナハラサがトランに謝罪する。
「気にしてない。
クラン「箱」は弱小クランだからな!
ははは」
笑うトラン
トランを睨むアリサ
あーっと
困った顔するアルホ
「トラン君それは無理があるよ。
君と後ろの二人をみたらね。
」
「1人でこればよかったぜ」
「ははは」
笑うナハラサ
話しを戻すナハラサ
「来てくれないと言い事だけど、
ヤラクからコレ渡されてるから。
とりあえず渡しとくね。」
ナハラサはいかにもな封筒を渡す。
「なんだコレ?」
「招待状だよ。
これがないと王国冒険者は帝都には入れないからね」
「帝都?」
「ははは
ホントに知らないんだね。
「赤獅子の牙」の本部は帝都あるんだよ」
「あぁ
そうゆう事か。」
「気が変わって来てくれる事を
期待するけど。
必要じゃなかったら処分してね。」
「気は変わらない」
「ははは
厳しいな。
ヤラクになんて言おうか」