13 魔物戦闘訓練 谷の終わり
13 魔物戦闘訓練 谷の終わり
トラン達は洞窟をでて谷の後半に差し掛かっていた。
ベルグは今まで気になってたことを聞くことにした。
「トランはどうして騎士学校入ったの?」
トランはなんの躊躇いもせず即答する。
「飯がタダ食えるからだ。
あと剣と魔法が教えてもらえる。」
ベルグはそのこたえに腹を抱えて笑い出す。
「それでよく受かったね?試験難しくなかった?」
「オレは試験は受けてないんだ。」
「アンラとか言うオッサンの推薦で入ったんだ。元々魔法が少しできたからな。超ついてたぜ。」
「たしかにあの魔法凄かったもんね。」
「!!もしかして!アンラって、アンラ・カナマンのこと?」
「いや、分からん。アンラとしか聞いてない。知り合いか?」
「知り合いじゃないけど、アンラ・カナマンは魔法攻撃部隊の隊長で、『殲滅者』と呼ばれてるすごい魔法騎士だよ」
「そんなすごいヤツには見えなかったけどな、、、」
「違うかもしれないけど、騎士学校に推薦できる権限を持つのは隊長クラス以上だから、可能性は高いと思うよ」
やばいヤツに関わってしまったと思うトラン
、、、、
二人には谷の終わりが見えていた。
「長かったね」
「今度、僕に魔法を教えてよ」
ベルグは話す。
「、、、ああ」
「生きて帰れたらな、、、」
谷の終わりには黒い魔物がいた。