129 獅子王の使い
「おお!アンタは、、、」
トランはナハラサの名前を忘れていた。
「トランさんをお呼びしたのはナハラサさんの希望でして、、、
ナハラサさんが
『赤獅子の牙』としてトランさんに会いたいとおっしゃって
ナ・ハ・ラ・サさんが」
アリサはトランがナハラサの名前を忘れているだろうと予想していた。
「トランくん
いきなり呼び出してすまない。
あとハヤキの件は本当に申し訳なかった。
改めて謝罪する。
ハヤキのような団員が出ないよう。
団員の監視体制を強化している。」
ナハラサは頭を下げる。
「あぁ
まぁだいぶ昔の事だしもう気にしてない。
お前らはどうだ?」
後ろのアルホ、バルカに聞く。
「気にしてないっす!!」
「自分もです」
「バルカ80じゃねーか!」
「いや兄貴この雰囲気は90っすよ。
せめて85」
小さい声でトランとバルカが話す。
「、、、」
そのやりとりを不思議そうにみるナハラサ
「、、、」
「気にしてないみたいだ」
トランがナハラサにいう
「ありがとう」
ナハラサは素直に感謝の言葉を伝える。
「で?
その件だけで来たんじゃないんだろ?」
「そうなんだ。
今回来たのはクラン長ヤラクが君に会いたいと言ってね。
ここまで頼みにきたんだよ。
『赤獅子の牙』に来てくれないか??
盛大にもてなすつもりだ。」
「「!!!」」
全員が驚く
五大クランのクラン長が動く事は滅多にない。
この内容はナハラサしか知らない内容だった。
「、、、」
緊張の中トランが喋る。
「オレはそのヤラクに興味がない。
今回はアリサに頼まれたからきたが、
アンタだけじゃ来てなかった。
それになんでオレが行かなきゃならない?」