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眠る少年トラン  作者: たみ
126/345

126 敗北

「兄貴を呼んできます。」

アルホが話す。



「あっ、、、はい」

少し驚くアラグ



アラグ状況を考えていた。


何が起こったのか。

何故自分がここにいるのか。



(僕はなんでここに、、、


そういえば

突然、衝撃がきて吹き飛んだんだ。

あれはなんだったんだろう、、、


良く思い出せない、、


そしたら

トラン様がいきなり目の前に現れて


僕は、、、




ガチャ


その時ドアが開く



「よ!

目覚めたか銀髪」

トランが現れる。




トランが現れた瞬間アラグは姿勢を正す。


「トラン様

私は、、、」

アラグは一度トランに目を向けて

下を向く





「銀髪

お前は弱い。」

トランはいきなり当然のように アラグが弱者だと

言い放つ。



その言葉に目を見開きトランを見る。



、、




しばらくトランをみるアラグ




「私は弱い、、、」  


そして


トランが言ったことを繰り返す。



「そうだ。

お前は弱い。」




アラグはトランの言葉を聞き

徐々に

目に涙が溜まるのを感じる。



そして


大粒の涙が次々と膝に落ちる。






「ははは

そうですね

私は弱いです」


アラグは笑いながら泣いていた。





アラグは生まれて初めて敗北した。




その敗北は何故かいままでの何よりも

嬉しかった。 


アラグは嬉しかった。


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