126 敗北
「兄貴を呼んできます。」
アルホが話す。
「あっ、、、はい」
少し驚くアラグ
アラグ状況を考えていた。
何が起こったのか。
何故自分がここにいるのか。
(僕はなんでここに、、、
そういえば
突然、衝撃がきて吹き飛んだんだ。
あれはなんだったんだろう、、、
良く思い出せない、、
そしたら
トラン様がいきなり目の前に現れて
僕は、、、
)
ガチャ
その時ドアが開く
「よ!
目覚めたか銀髪」
トランが現れる。
トランが現れた瞬間アラグは姿勢を正す。
「トラン様
私は、、、」
アラグは一度トランに目を向けて
下を向く
「銀髪
お前は弱い。」
トランはいきなり当然のように アラグが弱者だと
言い放つ。
その言葉に目を見開きトランを見る。
、、
、
、
しばらくトランをみるアラグ
「私は弱い、、、」
そして
トランが言ったことを繰り返す。
「そうだ。
お前は弱い。」
アラグはトランの言葉を聞き
徐々に
目に涙が溜まるのを感じる。
そして
大粒の涙が次々と膝に落ちる。
「ははは
そうですね
私は弱いです」
アラグは笑いながら泣いていた。
アラグは生まれて初めて敗北した。
その敗北は何故かいままでの何よりも
嬉しかった。
アラグは嬉しかった。