123 悪魔の儀式
「トランお客さん連れてきたよ」
ベルグが見覚えのある銀髪少年を拠点に連れてきた。
「あ?」
トランは金属を炎魔法を使い熱していた。
トランの手からは炎の光線のようなものが出ている。あまりの温度に空間が歪んでいる。
とてつもない火力で熱しており金属は太陽のように光っている。
銀髪少年は燃える金属も気になっていたが、トランが使っている恐ろしい魔法も気になっていた。
何をしているかはまったくわからないが、
トランはとても真剣だ。
あまりにも異常な光景だか、
ベルグ含め周りの仲間はいつもの恐ろしい光景なので、あまり気にしていない様子だ。
むしろ銀髪少年に注目している。
ベルグに呼ばれて
顔だけ向けるトラン、、、
「ん」
一瞬だけ銀髪少年を見る
しかし
また向き直り、金属を熱し始める。
トランは銀髪少年をあまり気にとめない。
銀髪少年がトランに喋りかける。
「トラン様!
ご教示いただきたいことがあり、ベルグ様にお願いし拠点まで来てしまいました。
いきなり押しかけてしまい申し訳ありません!」
銀髪少年はトランに深々と頭を下げる。
「あー」
トランは空返事をしてまたしてもあまり気に留めない。
「、、、」
誰も喋らない。
炎魔法の音が拠点を包む。
「、。、」
そして再び銀髪少年がトランに近づき口を開く
「トラン様教えてください!
私の剣には何がたらなかったんでしょうか!?」
トランが炎魔法を止める。
、、。
しかし
銀髪少年の事は気にしてない。
そして何かの魔法を金属にかける
ジジジジ
金属が音を立てて震える。
トランはハンマーを持ち金属を叩き始める。
そして何故かトランが喜び始める
「これだ!これ!この抜けるかんじ
やっぱりなー」
トランは明らかにヤバい奴である。
「あの、、、」
ずっと相手にされない銀髪少年が再びトランにしゃべりかける。
トランが銀髪少年の方をやっとみる。
「おい!
お前!これ叩いてみろ」
「え!はい!」
トランはいきなり銀髪少年にハンマーを渡す。
少年は恐る恐る金属を叩く
キシャーン
金属が響く
「どうだ」
トランが少年に感想を聞くが、
何がどうなのかまったくわからない一堂
「綺麗な音がします。」
少年は素直に答える。
「そうだ!
お前分かってるじゃないか!」
銀髪少年も含め
何も分かっていない一堂
「やっぱりな
火力だったんだなやっぱ」
トランはまた金属を触り出したが、、、
また銀髪少年を向く
「おい銀髪
お前こんなとこで何してんだ?
サボりか?」
「「「「え!?」」」」
声が重なる。
、、、、
一堂は絶句した。
いつもありがとうございます。