115 第5章 勇者
トラン達は
ギル教官に案内され模擬戦場に来ていた。
「あそこにいる銀髪の生徒がアラグだ」
そこには1人剣を振る少年がいた。
素直な優しい目をしていた。
アラグ少年の
その一振りに空間が揺れている。
「ははは
アレはヤベーな」
喜ぶトラン
「すごいね」
ベルグ
「やばいっす」
バルカ
「、、、」
アルホ
少年はこちらに気付き
姿勢を正す。
「ギル教官
お疲れ様です!!」
礼儀正しいアラグ少年
「ああ
修行のじゃましてしまったな。」
「いえ
そんなことは、、、」
少年はベルグを見て驚き膝をつく
「ま、まさか、、、
「王の剣」様がご一緒とは知らず、
ご無礼をお許しください!!」
「ははは
ごめん驚かせるつもりはなかったんだけど、
君に会いに来たんだ。
とても優秀な生徒がいると聞いてね。
」
「優秀なんて、、、
とんでもないです。
実技は得意ですが、
筆記は下から数えた方がはやいですし、、、」
「ははは
謙虚だね。」
「あの!」
「なんだい」
「誠に身勝手なお願いなんですが、
「王の剣」ベルグ様の剣をご教示いただけないでしょうか?」
「僕に剣?」
「はい!
私はベルグ様の剣を
見てアルトールで騎士を目指すと決めました。
あの強く真っ直ぐな剣を間近で見せていただけないでしょうか」
少年は必死に頭を下げてお願いする。
「そんな事なら
全然大丈夫だよ」
ベルグが答える。
「いやダメだ。」
悪魔は不気味に笑う。
「なんでだよ!」
つっこむベルグ
「ベルグはオレの剣の師匠だ。
ベルグに剣を学びたいならオレを倒してからだ。」
少年に意味不明な事を言うトラン
頭を抱えるベルグ
「そうなんですね!!」
驚く素直な少年
銀髪少年は少しバカかもしれない。
「オレはめちゃくちゃ忙しいが、
今日は奇跡的に予定が空いてる。
お前はツイてるぞ。
お前がどうしてもと言うなら相手になってやる」
「本当ですか!!」
銀髪少年は少しバカかもしれない。
「ああ」
「それでは、、、
弟子様お手合わせお願いできないでしょうか?」
「やってやるか」
不気味に笑う悪魔