108 なるほど
「トランさんは知らないと思いますが、
Aランクの冒険者と言うのはとても貴重で希少な存在です。
5大クラン以外でAランクの冒険者が所属しているクランは「星の雫」「青い地図」「黄蛇」この三つのクランしかありません。
「箱」を除いてですが、、、。」
アリサが説明する。
「五大クランではありませんが、この三クランは超一流クランです。トランさん以外誰もが知っているクランです。
トランさんにわかりやすく言うと。
5000あるクランの中でこの3つのクランにしかAランク冒険者がいません。
その他のAランク冒険者は5大クラン
が独占している状況です。」
「マジか!
なんでそんなにAランクが少ないんだよ!」
トランが疑問を聞く。
「トランさんは冒険者Aランクを軽く見過ぎです!!
Aランクは冒険者の頂点です。
そもそもAランクの冒険者になるにはA級魔物を討伐しなければなりません。
A級の魔物は滅多に遭遇しませんし、
遭遇したとしても討伐できません。それだけ強力な魔物なんです。
わかりますか?トランさん
クラン「箱」の異常さが?
クラン構成員が全員Aランクなんて
ギルド始まって依頼の大事件なんです!!
」
A級が強力だと言うことに頷くアルホとバルカ。
A級討伐はかなり苦労したのである。
「そうか?フヤキータにはいっぱいいたぞ。
てかA級しかいなかったぞ。」
魔界の門、フヤキータ山脈を思いだすトラン。
「トランさん基準で考えないでください!!
魔界の門で冒険者活動するなんて頭のおかしい人は普通いないんですよ!!
勇者ですら諦めた魔境で活動するなんて正気の沙汰とは思えません!!
まったく!!」
怒りだすマリサ。
「なるほど、。、」
トランが呟くが、、
何が なるほど
なのかまったくわからない一同
ベルグは1人笑うのであった。