106 冒険者登録
後日、ベルグ冒険者登録の件で、
クラン「箱」のメンバーとベルグはギルドに呼ばれた。
案内された客室にはアリサとギルドマスターがいた。
「王都ギルドマスターのザスともうします。
ベルグ様こちらから出向くべきところお越しいただきありがとうございます。」
「いえいえ。
いろいろ無理を言ってすみません。」
「この件については、アリサから説明させます。アリサ」
ギルドマスターはアリサに説明するよう促す。
「はい。
今回のベルグ様冒険者登録の件なんですが、いくつか条件付きで承認となりました。」
「条件だと?なんだそれ?」
トランが突っ込む。
「トラン、アリサさんの話し最後まで聞こうよ。」
ベルグがトランをさとす。
「ありがとうございます。
「王の剣」ベルグ様が冒険者になりクランに入るとなると冒険者内で大混乱が生じます。
この事態が起きるのは確定です。
多くの血が流れるかもしれません。」
「どういう事だ?」
トランが首を傾げる。
「トランさん「七王」と呼ばれる冒険者はわかりますか?」
「知らん!」
「なんで冒険者のトランが知らないの!
騎士団でも知ってるよ」
呆れるベルグ
「ベルグ様、大丈夫です。
いつも通りです。」
アリサは動じない。
トランは興味がない事はまったく情報を入れないのはアリサの計算内だ。
「「七王」とは冒険者の頂点に君臨している、
七人の冒険者を指す呼び名です。」