105 大物ルーキー
「で、出来るのか冒険者登録」
トランが聞く
「、、、。
規則上は可能です。」
ものすごく微妙な顔をするアリサ
「じゃ頼む。」
軽く頼むトラン
「軽い!!軽すぎます!!
ベルグ様は王国の宝ですよ!
そんな簡単に決めていいんですか!!
トランさん!
まさか、、、
ベルグ様を騙したり、
脅したりしてないですよね!!」
「ありがとうございます。アリサさん。
この件については僕のほうからトランに頼んだんですよ。
だから騙されたりはしてません。
安心してください。
突然襲撃はされましたが、ははは」
ベルグが説明する。
ベルグに名前を呼ばれて少し舞い上がったが、
すぐ正気に戻るアリサ
「なるほど、、、、
っ
襲撃って!まさか!
あの噂になった襲撃演出、トランさんの仕業だったんですか!?」
「めんどくさい!話しが進まないぞアリサ!」
トランがめんどくさいオーラを出す。
「むむむ
、
、、
わかりました!
登録手続きは進めるんですが、、、。
最後に理由を聞かせてください。
なぜベルグ様が冒険者に」
アリサが食い下がる。
「そうですね。
ギルドの方でも僕の扱いは困ると思うので、
経緯を説明しますね。
、
えーと、、
冒険者は騎士団に比べて
魔物との戦闘に長けていると
思っています。
この考えは、「古代種襲来」の
時のクラン「箱」の戦闘を見て思いました。
騎士団は魔物の戦闘訓練は行っていますが、
まだまだ不十分と言わざるおえません。
私自身も魔物への理解は不十分だと思っています。
今後も2年前のような事が起きる
と僕は思っています。
古代種の時のような事態が起きた時に
対応できる体制を作っておきたいんです。」
「、、、。
なるほど、、、
それでトランさんのクランに入ると言う流れなんですね。」
「はい、魔物との戦闘においてトランより優れた冒険者を私は知らないので。」
「確かに、、、。」
アリサは納得するのだった。