104 新しい人
「あっそうだ」
トランが何かを思い出したようにいう。
「「箱」に入りたい奴がいるんだった。
呼んでくるわ。外にいるはずだ。」
トランそう言って出ていった。
「「「えっ!!」」」
3人は驚く。
さっきまでの話しはなんだったんだ。
3人は複雑な気持ちになる。
アリサはアルホの顔を見る。
アルホはすかさず目を逸らす。
しばらくして
トランが戻る。
「こいつだ。
アリサ、こいつは冒険者ですらないから、
まずは冒険者登録から頼む。」
そこにはフードを被った男がいた。
「お前フード取れよ。
カッコつけてんのか?」
「なんでそうなるんだよ!」
男がフードを取る。
、
、、
、
「「ベルグさん!」」
「ベルグ様!!」
驚く3人。
「あれ?お前らこいつのこと知ってんの?」
トランは疑問に思う。
「古代種の時とか「赤獅子の牙」の時もお世話になりましたし、、、。
それよりも
ベルグさんを知らない人は王都にいないと思いますよ。」
アルホが説明する。
「ベルグ、お前悪いことでもしたのか?」
トランは笑いながら聞く。
「トランさん!!何考えてるんですか!!!
無礼にも程があります!!」
アリサが暴れだす。
「トランさんじゃないんですから、ベルグ様がそんなことするわけないじゃないですか!!
ベルグ様は王都の守り神的な存在なんですよ!
この王都にベルグ様を悪く言う人なんていないんです。
それになんですかその態度は!!
ベルグ様と喋るだけで光栄なことなんですよ!」
カンカンのアリサ
「わかった、わかった」
聞き流すトラン