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5 巨大狼撃破と現・世界最強の召喚士

「やったぁ! ほら、やっぱりシロウは最強の召喚士なんだよ!」



 以前俺が所属していた勇者アルコ率いるパーティー。


 彼らが総力戦でなんとか一匹撃破していた巨大狼を、俺が召喚した戦乙女と狂戦士を名乗る女性二人がいとも簡単に撃破してしまった。



 俺には才能がある、と俺を街で雇ってくれた女性ネイシアが冒頭のセリフを言い、嬉しそうに俺に抱きついてきた。


 うわっは……女性に抱きつかれたのなんて、日本、異世界含めて初めて。


 や、柔らかいのね……。



「私の目に間違いはない! うん、自信が持てた! 子供の頃から妙に『色』が見えて怖くてたまらなかったけど、今、吹っ切れた! ありがとうシロウ!」


 ネイシアが満面の笑顔でグリグリ顔を俺の腹に押し付けてくるが、ちょっとみぞおちが……。


 そういえばネイシアはさっきから『白っぽい』だの『黒っぽい』だの言っていたな。


 普通の人には見えない何かがネイシアだけには見えていて、理解が出来ず恐怖を抱いていたのだろうか。


 ……よく分からないが吹っ切れたって言うのなら、俺がこっちの世界に来てネイシアと出会った意味もあったのではないだろうか。


「ピ! ピピッー!」


 くそう……せっかく人生初の女性に抱きつかれている状況なのに、ネイシアの豪華な鎧が固くて女性特有の柔みを百パーセント満喫出来ないじゃないか……!


 と思いながらも、絶対に顔に出ないように余裕な紳士顔でいたら、足元に微痛が。


 見ると、俺の呼び出したヒヨコことピヨすけがなにやらプシュープシュー熱気を出して俺の足を突き怒っている模様。


 俺を頑張って引っ張ろうとしているようだが、ネイシアから引き離そうとしているのか?



「鳳凰様、お久しゅうございます。またお会いすることが出来、嬉しく思います」


「うっふふぅ、かっわいー鳳凰様ー。なんとか復活出来そうでよかったでちゅねー」


 俺の足元でピーピー怒っているヒヨコ、ピヨすけに向かって戦乙女ソシエルリーゼと狂戦士ディオリーゼが頭を下げる。


 鳳凰様? 君ら俺のピヨすけと知り合いなの?



「あ、ふ、二人共助けてくれてありがとう。俺はシロウ、一応君たちを呼び出した召喚士らしいよ……。じゃ、じゃあまた何かあったらよろしくね」


 俺は巨大狼を撃破してくれた二人に頭を下げ、魔力の渦を呼び出しお帰り願う。


「なんだ、別に我はずっとこのままでも構わないが? 王の魔力は我ら三人を同時に呼び出してもビクともしていないんだろ? たまには我もしょっぴんぐなるものを……」


「だめだめソシエルー。鳳凰様がシロウ盗られそうになって怒っているでしょー。鳳凰様キレたらマジ怖いしー、顔見せはこれで充分でしょー。さ、シロウちゃんの言葉に従うよー」


 戦乙女ソシエルリーゼさんがゴネようとしたが、狂戦士ディオリーゼさんが服を引っ張り俺が呼び出した魔力の渦へ入っていく。


「す、すまない王よ……ワガママを言ってしまった。今度お詫びをさせて欲しい。ではまたいつでも名を呼んでくれ。我はすぐにその声に応えよう。可愛い服を売っているお店が近ければ、それはもう瞬時に……」


「ソシエルちゃん人間の文化に毒されすぎー。あ、シロウちゃん、私は甘ーい物が食べられるお店の近くに呼び出して欲しいなー、なーんて。あー、あとシロウちゃん、鳳凰様の再生能力があるとはいえ、しょせん人間の体なんだから無理しないようにねーうっふふぅ」



 ……俺が呼び出した二人はとんでもなく強いのは間違いないんだけど、なんだろうこの陽気な雰囲気は。


 鳳凰様の再生能力?


 もしかしてさっきの狼に腹えぐられたときに感じた自動回復のことか?


 というかさっきから言っている鳳凰様って誰さ。



「ピ、ピー」


「ほら、ピヨすけもお帰り。また呼ぶからさ」


 俺は足元でちょろちょろしていたピヨすけも魔力の渦にいざない、元の場所へ帰ってもらう。



「……はぁ、なんとかなった……」


 巨大狼に襲われたとき、本当にもうだめかと思ったが、ネイシアが励ましてくれたおかげで俺の召喚士としての力が覚醒して、生き残れた。



「……さっきからずっと見ている『白い』人……誰?」


 どっと全身の力が抜け座り込むと、隣のネイシアが森の暗闇をじーっと見ている。


 なんだ、まだなにか来るのか? もうお腹いっぱいなんだが。


 ネイシアが『白』と表現したのなら、多分大丈夫なんだろうけど。



「──おっと、さすがは『見える』と噂に名高いネイシア様だ。……いえ、先に謝らねばならないですね。狼に襲われているのを知りながら、見ていただけだったことを」


 少し先の大きな木の後ろから音もなく出てきたのは、鎧にマントに剣を装備した騎士みたいな女性。



「私は召喚士、エレンディア=エルン。そうだな、雷剣召喚のエレンディアと言えば通じるだろうか」



「え……まさか……雷剣エレンディアって、現在世界最強と名高い超有名召喚士様じゃ……そういえばどこかで見た顔」


 歳は二十歳を越えている感じだろうか。女性がエレンディアと名乗るが、それを聞いたネイシアが驚きの顔。



 雷剣エレンディア……異世界に来て間もない俺でもさすがに聞いたことがあるぞ。


 この世界で最強と呼ばれる召喚士。その名の通り、雷を纏った剣を数百本呼び出し操るとか。


 そんな人がどうしてこんな街外れの夜の森にいるんだ。


 


 つかその超有名な最強召喚士に『様付け』で呼ばれたネイシアって何者なの。


 やっぱこの子、高貴な生まれの女性なんだろうか。














 ++++++++++++++



【以下定型文】




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        影木とふ

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